相談員の深田です。
5月1日のブログにも登場したY様は
現在、在宅復帰を目指してシーハーツ松戸でリハビリ中です。
ご自宅に戻ったら、掃除、洗濯、料理などの家事全般をY様が担うため、
身体機能面においてのリハビリだけではなくIADL(手段的日常生活動作)の回復と向上が必要となります。
IADLについては5月1日のブログに詳細が書かれていますのでご参照ください。
自立支援をしていくなかで
認知症症状の中核症状である実行機能障害や失行が発生していないかどうかを確認しながら行っています。
実行機能障害とは
①目標の設定
②計画の立案
③計画の実行
④効果的な行為の模索
これらのプロセスが出来なくなることをいいます。
計画立てた行動が困難となるため、介護者がそれらのフォローをしていくことが重要となります。
Y様にその症状があるかどうかを確認することで、より的確なフォローができると考えています。
お料理が好きではないY様。
「まずはお洗濯から始めてみませんか?」と先日ご提案してみました。
「洗濯くらいは自分でやらないといけないけどね・・・。うーん。」
あまり乗り気ではないご様子。
でも、話をしていくうちに
「週に2回くらいならお洗濯してみようかな。」
と少し前向きな発言が見られたので、洗濯カレンダーを作成し洗濯機の操作方法を簡単に添えてY様にお渡ししました。
私「水曜日と日曜日をお洗濯の日にしたいのですがいかがですか?」
Y様「そうねぇ。家に帰ったらやらないといけないからね。」
私「私も一緒に付き添うので、無理のない程度にやってみましょうか。」
Y様「はい。宜しくお願いします。」
諸事情により右手を肩より高く挙げられないY様。
腕を挙げなくても洗濯物が干せるように、ピンチの高さを設定しました。
そして、洗濯が無事に完了したらカレンダーにシールを貼ることにしてみました。
繰り返しちゃんと実施できているのを目で見て確認することで、Y様の自信に繋がると良いなぁと思います。
「洗濯頑張ります!」
そう言ってお茶目にポーズをとってくれたY様
徐々にやる気が出てきたご様子で私も一安心
~それから3日後~
記念すべきお洗濯初日です
この日は朝から事務所に降りて来られ、私の顔を見ると嬉しそうに微笑みながら
「今日はお洗濯よろしくお願いします!」
と仰ってくれました。
Y様、やる気満々のご様子
「洗剤はこれくらいで良いかな?」
「ボタン①を押して、②を押して・・・。えー、こんな簡単だったかしら?」
ちょっと安心した表情のY様。
「ボタンふたつでお洗濯できるのね。良かった」
Y様にとってお洗濯が負担になってしまわないか・・
少し心配していましたが、とりあえず第一関門クリア
私「手際が良いですね。私よりも全然早いです!」
Y様「だって何十年もやってきたことだから。」
そう仰ったY様のお顔をみて「ちょっと自信が出てきたかも」と心の声が聞こえた気がしました✨
ゆくゆくは私が声を掛けなくても、
「日曜日と水曜日はお洗濯をする」
ご自分の生活の一部としてお洗濯が行えて、習慣化できるようになる。
それがY様の現在の目標(お洗濯ver.)であります。
ぼちぼちお料理も。
お味噌汁づくりから始めてみる予定です。
Y様、在宅復帰に向けて一緒に頑張っていきましょうね😊