5月5日はこどもの日(端午の節句)と言われ、鯉のぼりや
兜を飾り、柏餅を食べる男の子の行事なんてことは皆さん
ご存じですよね。
端午の節句にはもう一つの習慣があることはご存じでしょうか?
年配の方はよくお分かりだと思いますが、若年の方には馴染みが
ないようで、職員の間でも知らない方もいるくらいです。
もう一つの習慣とは「菖蒲湯」です。
施設に入居されている方々は、昔からの習慣を忘れることなく
「菖蒲湯か~うちも毎年やってたんだよ」「子供が小さいころを思い出すよ」
なんて、昔話をする方もいらっしゃるくらいでした。
ちょっと調べてみたら、平安時代には宮中行事として端午の節会が行われ、
香りの強い菖蒲を身に付けたり、菖蒲を丸く固めたものを飾ったりしました。
鎌倉時代から江戸時代になる頃には、端午の節句は男の子の行事とし
て認知され、当時は武家社会だったために「勝負」「尚武」などの言葉にかけら
れた菖蒲に、男の子が逞しく成長することを願ったとの事でした。
「菖蒲湯は体をいたわるだけでなく、厄除けの効果やこどもの成長を祈るための行事」
です。 菖蒲湯はリラックス作用や血行促進が期待できる他、肩こりや腰痛予防にも効果
があると言われます。
昔から伝わる伝統や習慣というのは、「やっぱり大事なんだ」なんて考える日となりました。