♪♪ 97才の乙女 ♪♪

「わたし、いくつかなぁ?」

「大正10年6月14日やけど、いくつか分からへん」

「なんぼか紙に書いてくれるか?」

 

紙に名前と年齢を書いて渡すと

「自分の年も分からんかったらあかんなぁ!」

「いっそのこと、分からん方がええか!」

 

そう言いながら、友達のところに行き

「自分の年も分からへん!大正10年6月14日生まれやねん」

友だちが「いくつやねん?」とたずねると

紙を見ながら「97やて。紙に書いてもうてん」

友だちが「わたしよりだいぶ上やなぁ!」とつぶやく。

 

97才の乙女は、ほがらかに97才を楽しんでいるようだ。

97才の乙女、万歳!

 

Ⅱ番館のアイドルから97才の乙女へ!