シーハーツ松戸で看護師をさせてもらっている山崎です。
初めてブログに登場します。
看護師の仕事の一部を少しでも紹介できたらいいな♪と思い今回ブログに参加させて貰いました。
本日のテーマは不整脈の一つである心房細動についてお話させてもらいます。
不整脈のなかでも発症しやすく有名なのが『心房細動』という不整脈です。
歳をとればとるほど起こりやすく、シーハーツ松戸の入居者様もこの『心房細動』という不整脈を罹患している方が多いです。
この不整脈の特徴は心房という心臓の中にあるお部屋の一部(心房のみ)で、1分間に300回以上の拍動をする事で血液の固まり(血栓)ができやすい状況になってしまうのです。
心臓(心房)で出来た血液の固まりが体の血管の中で浮遊し、そのうち脳の血管まで流れて詰まる可能性があります。
それにより『心原性脳塞栓』といって不整脈が原因で脳塞栓を発症してしまうのです。
なので心房細動と診断された方は血栓の形成を防止する為に血液をサラサラにする薬が処方されます。
看護部では心房細動の既往がある方又は診断された方に対して
①入浴直前直後の飲水介助・促しをする
(入浴でたくさん汗をかくことにより血流が悪くなり血栓がより形成しやすい状況になるのを防止するため)
②食生活の見直し
過剰塩分摂取による高血圧の発症や糖尿病・脂質異常の動脈硬化の防止)
③適度な運動の促し
(過剰な運動はより心臓負荷になるため心臓負荷が少ない正しいリハビリの指導)
④毎日看護師による脈拍の測定(機械を使用せず看護師の手で実際に測定します)
(脈拍のリズムや回数、拍動の強弱の変化などいつもとの違いを早期に発見することが出来るため)
⑤生活習慣のトータルバランスの管理
(ストレスや睡眠、飲水量、食事摂取量が不良になる事で不整脈の憎悪となるため)
⑥症状の観察
(動悸・息切れ・めまい・胸痛等の確認をすることで不整脈の憎悪・合併症の出現の早期発見となる)
⑦循環器内科のフォローの検討
(症状の程度や発症年数などを踏まえ定期的な専門医のフォローをしてもらいます)
シーハーツ松戸の入居者様で心房細動を患っている方で、症状や不整脈が進行している方は現在1人もいません。
ただし、今後どのような合併症や進行状況になるかは不透明です。
看護師は今後の症状の予後を考え早期発見、早期対応ではなく『予防看護』に取り組んでいます。
入居者様の手首の動脈に毎日触れさせてもらい脈拍の測定をしていると、
「温かい手だね」「きれいな手をしているね」「ありがとう」など優しい声掛けをしてくれます。
この当たり前の日常がいつまでも続くことを目指して毎日看護をさせてもらっています。
★施設長よりひとこと★
シーハーツ松戸の入居者様の入院数が少ないのは、看護部の頑張りが大きな一因だといつも話題になります。
それほど松戸にとって看護師の存在は大きく、ご家族からの信頼も厚いです。
積極的に考え行動してくれるうちの自慢の看護師です!