看護師の役割

看護師の山崎です。

 

今日は心不全についてブログを書きたいと思います

 

 

心不全は言葉の通り心臓の機能が悪くなった状態です。

 

 

実は心不全には

『右心不全』

『左心不全』

『両心不全』の3つがあり、

右と左の心不全ではまったく異なる症状となります。

 

 

 

右心不全の症状は

 

『下肢浮腫』

『体重増加』

『頸静脈怒張』

『肝腫大』

『胸水貯留』

 

 

左心不全の症状は

 

『チアノーゼ』

『喘鳴』

『夜間発作性呼吸』

『異常心音』

『肺水腫』

『肺うっ血』

 

 

 

どうですか??

 

 

右と左の心不全でも症状がまったく違うのがわかりますよね??

 

 

右と左で病態生理にも当然違いがあります。

 

 

 

ブログで心不全の病態生理を説明すると物凄く難しくなる為

簡単に言うと

 

 

 

右心不全は

血液を肺へ送る機能が低下する

 

 

 

左心不全は

血液を全身に送る機能が低下する

 

解剖生理・病態生理・治療方針などは知識や経験が必要となり

『心不全の看護』が求められます

 

 

心不全といってもたくさんの症状があり

当然、症状によって看護・ケア・アプローチ・観察ポイントにも違いがあります。

 

 

 

 

8月上旬から具合が悪くなってしまったH様

 

8月上旬から体重が増加し、下肢浮腫が著しく悪化。

肺の音を聴診器で聞くと、胸水の異常雑音が聞かれ呼吸音も減弱。

 

これはさきほどの右心不全の症状に当てはまります!!

 

 

 

私はH様の状況を把握し

すぐに医師へ報告し検査となりました。

 

 

 

検査結果は

心不全からの胸水の貯留。

 

 

 

その日から胸水の治療が開始となりました。

 

 

 

別日には総合病院の循環器内科にもご家族と一緒に受診をして

H様の病状が良くなることをみんなで期待をして改善を図りました。

 

 

 

 

胸水の治療には利尿剤が必要不可欠となります。

 

 

 

しかし、H様は3種類の利尿剤を多剤服用しており

副作用の管理が必須の状況です。

 

利尿剤の副作用で低ナトリウム血症のリスク

オシッコが沢山出る事で低カリウム血症のリスク

腎臓で薬が排泄され、利尿作用による腎臓への負担強で腎機能障害のリスク

血圧低下や脱水リスクなどなど

 

利尿剤を多剤服用するだけでもリスクがある状態にあります。

 

毎日体重測定を行い

下肢浮腫の管理・脱水の管理・血圧や呼吸状態の観察など

H様の看護に時間をかけながらアプローチをしております。

 

 

 

ご家族と看護師でも面談をさせて頂き

今後のリスク・今後の方針・ご家族の思いや希望を確認し

H様の病状が軽快する為の環境を作って全力でアプローチ中です。

 

 

 

 

 

 

ご家族にとって

H様はとても大切な存在です。

 

 

 

親を思う気持ち!

 

いくつになっても、

誰でも親は大切な存在ですよね。

 

 

 

親から愛情を受けて育った人なら

その受けた愛情を親に恩返しがしたい!

 

 

そう思うのが自然な心理だと思います。

 

 

 

私も同じです。

親が大切で仕方ありません。

 

ずっと元気でいてほしい。

健康でいてほしい。

 

 

 

親に対するこの思いはみんな一緒ですよね♪

 

 

H様を思うご家族の気持ちを汲み取り

私が出来る可能な範囲の知識や経験でお手伝いができれば!

と思っております。

 

 

 

その為に

沢山の勉強をしてきました。

過酷な環境で看護師を今までしてきました。

 

 

幸いなことに入院が必要な病状だったH様ですが

少しずつではありますが良くなってきております。

 

 

 

まだまだ油断ができず

心不全や胸水の増悪

薬の副作用

頻回なトイレ行動による転倒

脱水や熱中症、食欲不振

たくさんの問題をかかえている状況ではありますが

重篤化することなく施設での生活が可能となっております。

 

 

 

88歳のH様

 

『シーハーツ松戸に来てよかった』

 

H様にそう思って貰えるように看護をさせて頂いております。

 

 

2週間で4回の採血

心臓エコー・心電図・レントゲンなどたくさんの検査

病院も2週間で3回の受診があり

 

長い待ち時間含めしんどい思いや痛い思いをさせてしまっております

 

 

H様、

一緒に頑張りましょうね。。。

 

 

今日の病院受診の際も

奥様がH様の出発のお見送りをしてくれました。

 

 

 

H様の存在を

まだまだ必要としている人がたくさんおります。

 

 

 

 

 

H様

頑張りましょうね!

 

 

利用者様にも

ご家族にも

寄り添った看護をしていきたいと思っております

 

 

私が受けてきた看護教育や学びを

利用者様に還元をして

出来る限りの看護の提供を目指していきたいと思います。

 

 

シーハーツ松戸は

病院とは違い医療従事者が少ないです。

夜間は介護士しかおりません。

出来る医療行為も限られております。

 

 

でも、

施設で出来る可能な事を全力でやっていきます。

 

入院していればこの笑顔は見れません。

施設のメリットを最大限に活かしてH様の生活を守りたいと思います

 

 

 

私も負けずに

午後からも頑張ります!!

 

 

午後も病院受診が1件あります。

 

 

頑張ってきますね!!!!